３月７日（金）17時（現地時間10時）より、2022年度在ウクライナ日本国大使館「草の根・人間の安全保障無償資金協力」によりドゥボヴィキ自治体へ寄贈される消防車の引渡し式がオンラインで開催されました。

引渡し式は、現在のウクライナ情勢に鑑み、オンラインで開催され、消防車の供与を受けたドゥボヴィキ議会カルナウフ会長及びペレハチイ消防団長他、消防団員の方々、駐ウクライナ 松田邦紀 特命全権大使、今回消防車を無償で提供していただいた愛知県東海市消防本部　風間忠広 消防長が参加され、当協会からは辻 優理事長が参加しました。

挨拶の中で松田大使は、ドゥボヴィキ自治体へ寄贈される消防車を無償提供していただいた東海市に謝意を述べるとともに、ウクライナがロシアとの戦争に勝利すること、寄贈された消防車がドゥボヴィキ消防団で末永く役立つこと、将来ドゥボヴィキ自治体への訪問を希望している旨述べました。また、風間消防長は、寄贈された消防車が４WD駆動で2,000Lの水槽を備える希少な車種であり、これまで東海市の消防活動の最前線で活躍してきたこと、また人々を守る「消防」という使命に国境は無く、気持ちは一つである旨述べました。なお辻理事長からは国際法に反してウクライナを侵略するロシアに対してと懸命に戦っているウクライナ、そしてドゥボヴィキ消防団による懸命な活動に対してそれぞれ敬意を表し、寄贈される消防車が人々を守っていってくれることを期待する旨述べました。最後に、ドゥボヴィキ議会カルナウフ会長から、今回の寄贈に対する日本政府と日本国民への心からのお礼とともに、消防車を末永く大切に使っていきたい旨ご挨拶がありました。

日本外交協会では、日本の自治体や企業多くの皆様のご理解とご支援に支えられ、今後も日本大使館の支援スキームである「草の根・人間の安全保障無償資金協力」等を通じた海外の中古消防車・救急車等の寄贈要請に応じるべく、取り組んでいきます。

最後に、機材支援など本プロジェクトの実現に多大なる御協力を下さいました東海市、東海市消防本部の皆様に改めて御礼申し上げます。

以上

写真左上から時計回りに愛知県東海市消防本部　風間忠広 消防長、在ウクライナ日本大使館 松田邦紀 特命全権大使、カルナウフ・ドゥボヴィキ自治体会長、ペレハチイ・ドゥボヴィキ自治体消防団長、消防団員