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群馬県甘楽町からニカラグア国への寄贈消防車の出発式
1月17日、当協会辻理事長は、甘楽町(かんらまち)からニカラグア国エル・ロサリオ市へ寄贈される消防車の出発式に参加しました。
本事業は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でニカラグア共和国のホストタウンに群馬県甘楽町が登録され、同町が国際親善を深めていく中でニカラグア国内に消防車が不足している事を知り、同国関係者とのやり取りを経て、在ニカラグア日本国大使館「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用する形で実現に至りました。
出発式は群馬県の甘楽町で行われ、当日は前日の冷え込みも噓のような晴天の下、茂原荘一町長の暖かい歓迎を受け、来賓として在ニカラグア日本国大使館 特命全権大使 中村和人 閣下(オンライン参加)、駐日ニカラグア共和国 特命全権大使サンディ・アナベル・ダビラ・サンドバル閣下、消防車の寄贈を受けるエル・ロサリオ市エベルト・ロペス市長(オンライン参加)の他約25名が参加して、市庁舎前で盛大な式典が行われました。
消防車の寄贈先にエル・ロサリオ市が選定されたのは、2019年秋頃、韓国で野球の国際試合を終えて乗り継ぎの為訪日したニカラグア代表団が、台風の影響により成田空港で立ち往生し困っていたところへ甘楽町が宿泊先を支援し、その時の団長がロペス市長であり、それが大きなきっかけになったそうです。
挨拶の中で在ニカラグア日本国大使館 中村大使は、2023年3月に甘楽町を訪問し寄贈される消防車を見たが、消防車の状態が大変良くニカラグアでも末永く人々のために役立つであろうと大きな期待を示されました。また、サンドバル閣下は日本政府、甘楽町の支援に対する謝意とともに、中南米の最大の詩人として名高いニカラグア出身ルベン・ダリオ生誕日の一日前であること、また来年が日本とニカラグア外交樹立90周年を迎える節目にあることに触れ、姉妹都市を見据えた一層の交流に期待を示されました。当協会辻理事長からは97年からスタートした消防車、救急車等の寄贈事業が関係自治体のご理解を得て徐々に拡大してきていること、ニカラグアへはこれまで11台の車両や機材をお届けしてきたことに触れ、甘楽町をはじめとする関係者の協力に心からの謝意を表明しました。
今回寄贈される消防車は1月末本邦の港から輸出され、遅くとも3月にはニカラグア国へ到着する予定です。車両到着に伴ってオンラインでの甘楽町消防職員によるフォローアップ研修も行う予定です。
日本外交協会では、今後とも日本大使館「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用するなどによって中古消防車・救急車等の寄贈事業を着実に実施し、日本と海外の自治体の交流の一助となれるよう取り組んでまいります。
消防車の寄贈とともに、大変お忙しい中、出発式を主催した甘楽町の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。
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