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中古消防・救急車両が国際貢献に活用されています ~ナミビア共和国編~
― 原田秀明前駐ナミビア日本大使の手記 ―
2021年9月、ナミビア共和国スワコプムント市に対し、日本外交協会のご尽力を得て、リサイクル草の根無償により2台の救急車を供与することができました。2021年9月、私(駐ナミビア日本大使:当時)は、スワコプムント市を訪問、カティヴァ・同市長、アンドレ・エロンゴ州知事とともに同引き渡し式を実施しましたところ、その模様等につきまして以下ご紹介します。
従来、ナミビアにおいては、首都のウィントフック市を除いて救急車を所有している地方自治体は存在せず、スワコプムント市民が救急車を必要とする際には、高額な料金を支払って民間会社が運営する救急車を借り上げるしか手立てがなく、一般の市民、特に貧困層は救える命も救えないといった過酷な状況に置かれていました。加えて、夏のシーズンには国内外からの観光客が急増し、自動車事故・水難事故が増えることもあり、この意味からもスワコプムント市として、救急車を配備して救急医療活動を強化することは急務でした。したがって、日本政府の援助により救急医療体制整備の一環として救急車を得ることができたスワコプムント市及び同市民の喜びはひとしおでした。
引き渡し式でのカティヴァ市長及びその他代表者のスピーチにおいては、救急車の供与に携わった日本政府、川崎北ロータリークラブ、大阪府大東四条畷消防組合、日本外交協会すべての日本側関係者に対して甚深の謝意表明があるとともに、カティヴァ市長からは、ナミビアにおいてスワコプムント市は2番目の救急車を保有する自治体となったが、何よりも市民への医療サービスが飛躍的に拡充されることになる、市長として、供与いただいた救急車をしっかりと、適切に維持・管理し、有効活用して行くとの決意の表明がありました。
また、関係者挨拶の後、救急車が正式にスワコプムント市側に引き渡された際、再整備された2台の救急車の実物を前に、カティヴァ市長、アンドレ知事は、口々に、供与いただいたのは中古救急車であると聞いていたが、この2台は、新車といっても良いほどの良好な状態であり、重ねて感謝申し上げるとの反応がありました。また、カティヴァ市長、アンドレ知事から、是非試乗させてもらいたいとの要望があり、両人がスワコプムント市救急隊員添乗のもと、消防局敷地内を運転する場面もありました。
この引き渡し式に参列して、私は、日本外交協会を通じたリサイクル草の根無償による本救急車の供与が直接市民レベルに裨益するものであること、更に救急車の供与を通じて日本のプレゼンスを高めることが可能となり、日本とナミビア両国間の自治体レベルを含む二国間関係の強化に大いに役立つ有効な、かつ有意義な支援であることを改めて確認しました。
テープカットを行う原田秀明 前駐ナミビア日本大使(左端)とルイサーカティヴァ・スワコプムント市長、ネヴィル・アンドレエロンゴ州知事(右端)
寄贈された救急車(大東四條畷消防組合(大阪府)、川崎北ロータリークラブ(川崎市))
※写真はスワコプムント市、在ナミビア日本大使館提供
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