平和な世界と責任ある日本の国づくりを目指します
1945年に我が国が第二次世界大戦の惨禍から立ち上がって既に75年以上が経過しました。我が国は、この間に国民の絶えざる努力と英知に加え、多くの国との友好協力関係を基礎に現在のような平和で発展した国を作り上げることができました。
我が国は、民主主義、人権の尊重、法の支配などの基本的原則の擁護を高く掲げて、国際社会の平和と安定の実現に向けて多くの国と協力するとともに、経済協力や投資・貿易を通じて開発途上国の発展に貢献してきました。こうした努力の結果、我が国は、世界の大多数の国から厚い信頼と友情を寄せられる国際社会の一員としての地位を確たるものとすることができました。
しかし、国際社会は大きく変動しつつあり、曲がりなりにも安定をしていた戦後の国際秩序は大きな挑戦を受けているといえます。
私たちは、我が国が開発途上国の人々の生活環境の向上に向けたこれまでの努力を続けるとともに、こうした不透明感の増す国際社会の安定と発展に向けて一層主体的に行動していく必要があると考えます。そのためには、国民の一人一人、特に未来を担う若い世代の人たちが、この複雑な国際社会の問題を自らの問題として考えることができるよう、日本外交協会としての責任を果たしていく必要があると強く認識しています。
多くの人々が、私たちと志を共有し、ともに努力してくださることを願っています。