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ナイジェリアの首都 アブジャ

1970年代、ナイジェリア最大の都市である首都ラゴスの人口一極集中が進み、生活環境が悪化したことから首都を移転することとなり、250以上の民族が集う民族中立国家を目指し、国土の中央にあるアブジャが選ばれました。

その都市計画は日本の建築家丹下健三氏によるもので(同氏はリビアの高層ビルも建築したと記憶している)1991年正式に首都となりました。

アブジャ市内はリングロード(アブジャ環状道路)である高速道路(片側3~4車線)に囲まれ、政府関係機関、各国大使館があり、中心地には富裕層、外国人が暮らし、郊外には貧しい庶民が暮らしています。アブジャ観光で有名なのはリングロード外にある巨岩アソロックで、巨大な岩が地面から突き出て山になっています。

アブジャ市内の治安状況はナイジェリア軍、治安機関で管理されており、比較的安全です。しかしアフリカの他の国も同様ですが、検問中の警察官による賄賂要求や強盗、事件などもあるようです。テロも発生しています。イスラム過激派組織ボコ・ハラムがいる国です。

宗教はキリスト教、イスラム教の人口が半分ずつですが、イスラム教のシーア派とスンニ派は仲が良くないようです。

アブジャの物価は輸送費がかかるうえ、高い年間物価上昇率(10%以上)もあって、他のアフリカ諸国に比べ高くなっています。

アブジャ市内に大型ショッピングセンターが次々オープンしており、また工業地区も有り、品物、製品、材料、部部等などがほとんど手に入ります。ナイジェリア製はほとんど無く外国製ですが、品物、製品が壊れやすいのが見られます。

 

 

郊外に出ればアフリカ各地で見られるローカル市場がいくつか見られます。大人もそうですが、小、中学生が頭に果物、野菜を載せて売り歩いています。

以前来たときに路上駐車場で車の後ろのタイヤのそばで3~4歳ぐらいの女の子から芋を買いました。キャンディをあげて話をしようとしましたが、「いらない」といって急いで市場のほうに帰っていきました。女の子は小さくて、しゃがんで売っているので車の運転手から見えにくく、危険であるため、その後週末に探しましたが、見つけられませんでした。

 

路上で歩いていると、通りすがりの人がよく挨拶してきます。

物を売る商売のために声を掛けるのではなく、自然な挨拶で、そんなに親しくない人に会ってもすぐ冗談を言い合っています。大阪の知人が「大阪の人は会話したら笑いを取るようにする」と言っていましたが、アブジャの人たちもそんな感じです。